さて
義足を常用するユーザーに
置きましては、義足パーツ…
例えばボルト一本足りなくても
成り立たないのは存知の事。
大腿義足であれば、先ずはソケット
ターンテーブル 接続ブラケット
膝継手 ジョイントパイプ 足部。
と随分パーツが必要です。
実際、ユーザーになりたての頃は
膝折れの心配で歩く事もままならず
様々な事に難儀して歩行時に生じる傷は、ソケットの良し悪しで
ある事は言うまでもない。
義足を構築する上で重要な部分です
仮義足では、坐骨支持のソケット
リハビリ中は汗でソケットがまわり
そのせいで、吸着力が弱まり
空気が入ります…自ずとぶりぶりと
音を鳴らすありさま。その後
二重ソケットと進化します。単純に
グラスファイバーと柔らかい塩化
ビニル素材をグラスファイバーの中に差し込み特徴は外側のソケットに楕円の穴を開ける。しかしながら、塩化ビニルは汗で黄色くなる。
如何にも汚らしいものでした。
私がユーザーになってもう時期
二回目の造り替え前に、回復期よりリハビリテーションでお世話に
なっております義肢装具士からそのMASソケットセミナー講習会に
モデルとして参加してより。
もう10年以上も履きながら私が装着しているMASソケットについて…
メリット、デメリットなどを紹介
しようと思います。
ロドルフォ マルロ オルティス バスケス
(Rodolfo Marlo Ortiz Vazquez del Mercado)
義肢装具士。
1977年メキシコの大学をエンジニアとして卒業後、義肢装具の課程を取り1979年に臨床義肢装具士として開業。
1980年~1982年と1994年~1996年にわたってメキシコ義肢装具士協会の会長を務める。
1999年、女性の大腿義足装着者から、後姿が自然に見えるようソケットの後方を低くカットするよう要望を受け、数年後、マルロアナトミカルソケット(MAS)[Marlo Anatomical Socket (M.A.S.)]として世界的に有名となる。
ソケットの種類には、IRC 四辺形と坐骨を乗せる支持形態が主にある。
MASソケットはその坐骨を収納する形態を取る。MASソケットは後面と側面の外観がスマートで、股関節の広範な可動域が大きな特徴である。
と言う事で、坐骨と言う骨部位は
硬く、動く事がありません。
マスソケットはその坐骨を収納する事で坐骨支持のデメリットを改善
します。ソケット形状はソケット
背後の大きなえぐりが特徴です。
歩行時における外転筋は重要な部位
坐骨収納する事で側面をしっかり
フォールドします。
坐骨支持形状の場合では、座位時は
義足側が浮き気味に感じられると
思いますが、座位の時点はえぐり
形状の利点で座面に対し浮く事は
ありません。その形状は立位時でもスマートですから、背後から見ても義足を装着しているとは、見えないです。
昨今…ソケットはライナーを用いるのが主流となりましたが、ライナーを使用した製作も可能です。
私は四季折々外仕事なのでライナー仕様は不向きな為もう随分と吸着式のマスソケットを愛用しております
語彙力の無さ、言葉足らずと
なりましたが、以上利点を述べてみました。

デメリットは次回にアップを模索中です…
荷重性では、MASソケットの重要性がはっきりわかる部分です。 採寸からして、オンリーワンですから、坐骨に掛かる荷重を感じる事はありません。むしろ! えぐれている為はみ出る尻が動きます外転筋はフォールドしすぎて、ソケットのアウトラインのあとが着きます。体重を乗せた痛みはありません。 懸垂に関しては、可動域が大きいので、余り意識 せずに歩行できますが 私はOttoBockジニウムを使用しているので、それも功を重ねる。
大変貴重なお話をありがとうございます。MASソケットを実際に使用しているユーザーの話を聞く機会がないため、とても興味深いです。 ソケットの役割として、以下の2点があげられると思います。 「荷重性」・・・体重をしっかりかけられること。全体重をかけた時に痛くない安定性がある。 「懸垂性」・・・足を振り出した時に追随すること。 makiさん視点で構いませんので、こちらの2点に関してはどんな感じでしょうか? 歩きやすさや快適性など歩行に関するところがメリットにあげられていないとすると、 1番のメリットはやはり見た目(義足を装着しているように見えないところ)でしょうか? デメリット編も楽しみにしています!