両大腿切断者の食事事情
- Shinji Ishikawa
- 2021年8月17日
- 読了時間: 3分
両大腿義足で歩き続けるためには、食事が超重要です。
僕は食事を睡眠と同じくらい重視しています。
今回の記事は綺麗ごとのように聞こえるかもしれませんが、義足で歩く歩かない関係なく、両大腿切断者は本当に食事に気を付けたほうがいいです。
足を切断してから食事を気にかけるようになったのは、24歳の頃になった尿路結石がきっかけでした。その頃の昼食は、ほぼ毎日を社内のお弁当で済ませ、夕飯は外食、夜中にカップラーメンやスナック菓子を食べたりしていました。そのせいで体重も今より4㎏ほど重く断端も太っている状態でした。
食事は、歩き続ける上で体形の変化や体重を維持することに密接に関わっています。
僕が食事で最も大事にしていることは、なによりも"バランス"です。
食事内容しかり、食事量しかり。
義足で歩くと決めた日は、朝からキッチリ食べます。
理想なのはお米、卵、鮭やウインナーなどの肉魚類、サラダなど。
高カロリーというだけでなく、多くの種類の野菜をバランスよく摂ります。
普段から加工品は摂りすぎず、薄味にするのが基本。1回量は腹八分目かそれ以下。飲み物はミネラルウォーターかお茶です。
間食は好きなものをごくわずかで、1日2回ほど食べています。
ちなみに食事をしっかり摂らずに歩くと、途中で歩けなくなります。血糖値が下がるのを実感し、まるでガス欠のように力が出なくなります。
リハビリ施設に入所しているときは、本当によく食べていました。
起床後に菓子パン+牛乳のあと、施設の朝食(1食600カロリー)を摂り、リハビリのあとは必ず間食をしていました。それでもまだ足りないと感じた日もありました。リハビリの期間は常に汗だくなほど一日中運動していたので、それに見合ったカロリーを身体が欲してた感じです。
その食事生活を半年続けても太らず、むしろ腹筋が割れたりするほど脂肪が落ちていったので、カロリー消費量と摂取量がベストマッチしていたのだと思います。
関連記事はこちら→両大腿義足ユーザーのエネルギー消費
よく筋トレや運動している人が飲んでいるプロテイン。
僕はリハビリ期間中に人から奨められて1か月ほど飲みましたが、効果は感じられませんでした。むしろ牛乳を飲んでいた方が腹持ちもよく長く運動していられました。
「タンパク質をプロテインで摂取すれば、健康によく筋力向上に効果的」…果たして本当にそうなのでしょうか?
運動後でもプロテインは不必要だという見解もでています。むしろ、タンパク質を制限した方が筋力が増加したという報告もあるくらいです。
僕はタンパク質量というよりも、糖質量とそれに付随する血糖値の上下動や、脂質量に注意しています。
太らないようにする。
臓器に負担をかけすぎないようにする。
そのために、カロリーと栄養素をバランス良く食事で摂るよう心がけています。
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