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義足で歩いた軌跡

更新日:2021年7月25日


僕はこれまで両足義足でたくさんの場所を歩いてきました。

公園、体育館、芝生、海岸沿い、防波堤、歩道橋、飲食店など。


僕にとって歩くのが一番難しい場所は、一般的な歩道です。

何気ない歩道を歩いてみたら実はとてつもなくうねっていることが多々あるし、人や自転車の往来が気になったり転倒しないように注意したりして、とても難易度が高いと感じます。


もう二度と歩きたくないと思った場所もあります。それは砂丘です。

海岸沿いにある広大な砂の山で、傾斜は急かつとても長い距離でした。路面が砂なので接地した途端足場は崩れていき、バランスがとても取りづらかったです。

また、僕のC-Legに防塵機能はないので、壊れないかという心配もありました。


他にも、少しでも義足で寄り掛かる休憩スポットがないときや、暑さや強風、人混みも厳しい歩行条件となります。


これを読んでいて、「何故両足義足でそんなところを歩くの?歩くならもっと歩きやすいところを選んで歩けば良いのに」と思った方がいらっしゃるかもしれません。


僕が思う"歩きやすい道"と"歩きたい道"は似て非なるものです。


それこそ、スポーツセンターや体育館といった整備された場所は、圧倒的に歩きやすいと感じます。屋内施設であれば尚のこと、路面がフラットで段差も少ない、空調が整っていて、風の影響も受けずに済むなど多くの利点があります。


でも、そういった場所は歩いていて面白味がありません。


なるべくなら屋外を、陽の光や風や草木の匂いを感じながら歩くことは心地よくて、生きていることを実感します。悪路を歩むスリルも爽快です。

歩いたことのない道を歩けたときは、自分のレベルがまた一つ上がったような気がして、達成感と自信に繋がります。


僕は普段義足で歩いていませんが、僕には義足で歩く理由があります。それはまた別の記事で詳しく語ります。

まだまだいろんな場所を歩いて、義足の軌跡を描いていきたいと思っています。




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