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義足歩行の小話

更新日:2021年7月25日




転ばぬ先の杖という記事でも語っていますが、僕は杖を2本使って歩いています。

実際は左手にはほとんど力を入れず、左の杖を浮かせて歩くこともあります。


最近は右杖だけで歩く練習をしています。

杖を使わない=見た目がいいからという短絡的な考えではなく、片手フリーになると荷物が持てるという点と、手を振って歩くことで左足の推進力をカバーするというのが狙いです。左の短い足でなんとか推進しなければいけないので、推進力が生まれるのは良い効果です。


しかし推進力が得られる反面、制動力がさらに必要になります。

歩行は、はじめとおわりが肝であると感じます。一歩出すとき・動き始めのときと立ち止まるときは、重心の動きを操らないといけません。両大腿義足となるとさらに顕著になり、失敗すれば即転倒に繋がります。

左足はもともとブレーキ役なので、片手杖にすると左足の制動を強めなければならず、疲労感が増してしまいます。全身運動として、リハビリとして、片手杖の歩行練習をしていきたいと思います。


話は変わって靴の話。

あれは2018年の5月ごろ、ちょうど3年前に靴屋で購入したものです。何よりもまず軽いことを重視しました。他にも踵が低いこと、衝撃吸収をしてくれそうな硬さというのを基準に選びました。僕にとっては今のこの靴が最高なのですが、買い替えを検討中。もう3年も履いているので踵のクッション性がイマイチで、踵がついた瞬間へたっているのと滑る感覚があります。


ちなみに、義足の足部のサイズは23.5cm、靴自体のサイズは25.0cmです。足部は人間の足のようにたわまないし柔らかくないので、ジャストサイズの靴を買うと絶対に履けません。しかも足部に靴を履かすのは結構大変です。履かせるときに指を痛め足部に腹を立てることになるので、柔らかい履き口のものを選んだり靴ベラを使うことを推奨します。


余談ですが、靴は歩行後に拭いて汚れが目立てば洗っています。その甲斐あって綺麗なままなので、買い替えは勿体ないような気もします。もっとも、履いている足は義足なので、靴の中は両足ともに新品同様。水虫になる可能性はありません(笑)

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