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障害者週間について

  • 執筆者の写真: kyo
    kyo
  • 2021年11月25日
  • 読了時間: 3分

こんばんは。共同執筆者のKyoです。


義足ウォーカーで記事を書くにあたり、障害や障害者について調べる機会が増えました。

私自身は健常者ですので、障害への理解を深めるため、また正しい情報を発信していくため、日々勉強している所存です。

そこで先日、最新かつ公式の物を手に入れました。



それがこちら、内閣府が出している『障害者白書(令和3年版)』です。

一通り目を通したのですが、今回はこの書物から障害者週間なるものをご紹介いたします。



お恥ずかしい話、私は障害者基本法のことを知りません。知っているのは名称くらいで、障害者基本法が具体的に何を定めているのか知りませんでした。


障害者基本法第9条では障害者週間というものが規定されています。

毎年12月3日から9日までの一週間としているそうです。皆さんご存知でしたか?


この週間は「すべての国民が相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会の理念の普及を図り、障害者及び障害者に対する国民の関心と理解を深めるため」、1995年に定められました。そして、2004年の障害者基本法改正により法律に明記されたそうです。

その期間、具体的に何がされているかというと、障害および障害者に関する作文・ポスターの表彰式やセミナーなどが各自治体で行われています。



・・・正直、こんな週間や活動で障害者への理解が深まるとは到底思えません。ここに税金を割かずに、別の方法で普及していくべきです。現に、障害に触れたり考えたりする機会が多い健常者の私が知らない法律なので、多くの健常者に周知されていないのは明らかです。


国がこの法律を定めてしまったものだから、自治体にそのシワ寄せがいき、苦肉の策で企画したポスター展示会などを暇な部署が行い、障害者施設のスタッフやその利用者が借り出されているのが現状だと推測します。

障害への理解を深めるためには、展示会などは常設の方が良いですし、障害者施設に直接税金が入る仕組みにした方が良いと思います。企画に携わっている皆様には大変申し訳ないですが、これが私の本音です。


法律として定められたからには、この障害者週間を最大限に活かすべく、大々的に打ち出していく方が有意義だと考えます。政府もメディアもパラスポーツばかりをプッシュするのではなく、日常を生きる障害者とそれを取り巻く環境にスポットライトを当ててほしいです。


たとえばこの障害者週間で、

・働く障害者に休暇を与えたり

・障害者が街に繰り出すイベントを開いたり

・障害に関する特集番組を放送したり

・特別支援学級と普通学級をなくして過ごしたり

・健常者に車椅子で一日過ごしてもらったり、模擬義足体験会を開いたり

・障害者だけが施設等を使える日を設けたり

そういったものを企画するくらいしないと、障害者への関心は得られないと思います。


ぶっちゃけていうと、私が考えた上記の案は「めんどくさい」と思う健常者が大半だと思います。健常者と障害者の隔たりを埋めるには、これくらいの大胆さが必要かもしれません。


今回のような過激な内容を書くのはいつも躊躇ってしまいます。

ですが、障害の有無に関わらず互いが本音で物を言える空気こそが、本当の意味での差別のない世界だと思っています。

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